2010.12.05奈良県奈良市にある鴻ノ池陸上競技場をスタート・ゴールに開催されました
【平城遷都1300年記念 奈良マラソン2010】に参加されました
安川祐史さんからの
レースレポートをお届けいたします。
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奈良県初の
公認フルマラソンとなった
【平城遷都1300年記念・奈良マラソン2010】に出場しました。
僕にとっては
初の
フルマラソン挑戦です
。
12月5日(日)、気温8度。
雲ひとつない青空
のもと、午前9時に号砲。
約1万人のランナーが
奈良市鴻ノ池陸上競技場をスタートしました。
まずは奈良の市街地に向かって走り出します
。
当然、最初は1万人のダンゴ状態なので、その光景は壮大なものがあります。
まずは、
全国で2つしかない国立の女子大、奈良女子大学前を通過。
2km地点から市内最大の道路、国道369号線に入り、西へ向かいます。
途中、僕が以前勤めていた旧・奈良そごう(現イトーヨーカ堂)前を通過。
懐かしさを覚えます。
5km手前で、後方から『
みなさ〜ん、がんばりましょう〜! 』という女性の声。
最初は気にしていなかったのですが、何度となく聞こえ、
それがみるみるうちに大きな声に変わっていきます。
すると、それに呼応するランナーの歓声が。
振り返ってみると、
なんと
Qちゃんこと
高橋尚子さんがランナーと
ハイタッチしながら
ものすごいスピードで走ってくる
ではありませんか!
実は高橋尚子さん、この大会のゲストランナーで、
開会式で『
今日は多くの皆さんとハイタッチがしたい。大いに楽しみましょう!』と
挨拶されていたのです。
運良く遭遇した僕ももちろん
ハイタッチ!
一瞬の出来事でしたが、気分が高揚
しました。
コースはここで「
平城遷都1300年祭」のメーン会場となった
平城京・朱雀門と「
せんとくん」を横目に見て第1の折り返し。
国道369号を逆に東に向かって走ります。
近鉄
奈良駅を過ぎ、少し上り坂に入ります。
左に奈良県庁、右には興福寺の五重塔を見ながら奈良公園へと。
東大寺
大仏殿前。
ゲストで走っていた
ABC三代澤康司アナウンサーに遭遇。
彼もこの大会にエントリー。
『
いつも見てます。がんばってください!』
『
ありがとうございます!』との会話を交わします。
ここで10km。ゆっくり走ってきたこともあり、
1時間
7分で通過
。
左右に奈良公園の鹿を見ながら、南へ。
12kmから
コース最長の
直線区間、
約4kmを郊外へ向けてまっすぐ走ります。
コースも単調、景色も単調。気分的には我慢のしどころ
。
17kmから
最初の
難所、
約3km続く上り坂に。やはりキツイ
。
でも、後半の体力温存のためにゆっくりと、脚が疲れないように上ります。
20km手前の給水所には食料(パン、バナナ)もあって助かりました
。
2時間
17分で20kmを通過
。
その後、大和平野が見渡せる国道25号線に架かる橋を越え、天理市内へと入ります。
天理市はよく知られているとおり、
天理教の街。
病院も学校も教会も、すべて同じような形の建物です。
天理教本部前を通り、高校野球などで有名な天理高校の前で折り返し。(24.6km)
今度は国道25号線を渡るまでが
急激な上り。
コース
最大の
難関、
1kmの間に60メートル以上の高低差を上ります。
この時点で27kmを越えており、だんだん脚がつらくなってきます。
なんとかしのいで、今度は長い下り坂。
そして、30kmを通過
。
3時間
31分。
「
30kmの壁」「
35kmの壁」とマラソンには目に見えない壁がやってくるといいます。
ハーフマラソンまでしか経験のない僕にとっては、すでに
未知の領域。
いつそれが襲ってくるのか、怖さとの闘いでもあります。
ただ、ゆっくり走っていたせいか、さほど体には異常を感じません。
『
このペースで行けば5時間を切れるかも』と。
しかし、それは突然やってきましたっ
。
33kmを過ぎた頃、急に脚がいうことをきかなくなったのです。
膝と足首には念のためテーピングをしていたので大丈夫だったのですが、
ハムストリングスや足裏に痛みが・・・。
これまで経験したことのない箇所でした。
何度か脚がつりそうになります。
つってしまったらおしまいなので、ヤバイと思っては脚を止めて歩き出し、
ストレッチを行います。
キロ7分ペースで走ってきましたが、急にペースダウン。
このあとは、
走る→痛む→止まって筋肉をほぐす→歩く→走る…この繰り返しで、
キロ8分から8分30秒ペースに。
その後もアップダウンが襲い、脚が悲鳴を上げます。
それまで楽だった下り坂も、
こうなったら「頼むから平坦な道を走らせてくれ」と思うようになります。
39kmを過ぎ、「
あと3km」の表示。
ここまで来たら
気力です。
すでに5時間を切れるタイムではないものの、
「
とにかく完走」と気合を入れなおします。
目の前に東大寺南大門が。やっとここまで帰ってきたという気分に。
市街地に戻り、再び増えた沿道の応援に最後のエネルギーをもらいます。
41kmを越え、
残りあと1km!
ここからゴールまでは上り坂が続くのですが、もうここまでくると気にはなりません。
それよりも、「あと1kmでフルマラソンのゴールだ」と思った瞬間、
なんとも言いようのない達成感が沸いてきました
。
そして、競技場の中へ。
まさに、マラソンレースでよく見るあの光景です。
ゴールに向かってトラックを走ります
。
あと200m、あと100m…。
最後、そこには再び
Qちゃんが。
ゴールするランナーを
ハイタッチで迎えてくれていました。
5時間
05分
51秒、ついにフィニッシュ
!
人生初のフルマラソン、なんとか
完走しました
。
完走・・・自分ひとりの力では成し得なかったと思います。
沿道のあたたかい応援、そして
コース上のボランティアの力強いサポート。
多くの方々の声援は、42.195kmの自分との闘いに大きな力を与えてくれました。
逆に言えば、これらの声援が僕たちをマラソンに導いてくれているのかもしれません。
もうひとつ
!
大きな力となったのは、
RunDesignさんのフルカスタムインソールです。
これがなかったらゴールまでたどり着いてないでしょう。
そして、なんといってもこの
達成感。
初めてハーフマラソンを走ったときもそうでしたが、
この何物にも代えがたい達成感は42.195kmを経験した人間の特権だと思いました。
次はとりあえずサブファイブ(5時間切り)を目標に。
キロ7分ペースで走れば4時間55分なので、少なくともそれをクリアしたいと思います。
脚は痛いけど、
気分は最高!
これからもチャレンジを続けます!
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